共有ファイルサーバー上のExcelを開く時、他の人がExcelを開いていると「-.xlsxが編集のためロックされています」というエラーが出ます。Excelは同時に複数人での編集ができないので、他の人が編集している時は読み取り専用でしかファイルを開けません。

このエラーメッセージ内では、ファイルを編集している人のIDを教えてくれます。

しかし自分がファイルを開いていないはずなのに、ここに自分のIDが表示されてしまう事があります。チームのメンバーから「ファイルを閉じて欲しい」と言われて困ってしまう事もあるのではないでしょうか。

こちらの症状はExcelの隠しファイルによって引き起こされます。

Excelを編集している時、同じフォルダに「~$」から始まる同名のExcelファイルが作成されます。この中に今ファイルを編集しているユーザーの情報が記録され、他の人がファイルを開こうとすると警告を出す仕組みになっています。

しかしExcelを閉じてもこの情報が残ってしまい、ずっと自分がこのファイルを編集していると認識されてしまうケースがあります。その場合はこの隠しファイルを削除してしまう事で対応が可能です。

ちなみに隠しファイルは「フォルダーオプション」の「保護されたオペレーティングシステムを表示しない(推奨)」のチェックを外し、エクスプローラーの「表示>隠しファイル」にチェックを入れる事で確認できるようになります。

また別の原因として、ファイルを閉じたはずなのに、何かしらの原因でセッションが残ってしまっている場合もあります。

この場合は「コンピュータの管理 > 共有フォルダー > 開いているファイル」を確認し、対象のファイルを右クリックしたメニューからセッションを強制的に終了する事ができます。

こちらの操作はフォルダを共有しているサーバー側で行えます。