WindowsでCreative Cloudのデスクトップアプリケーションを起動すると、起動直後にアプリケーションが落ちてしまうという問い合わせを頂きました。
OS再起動とWindows Updateの実施の効果がなかったので、下記の手順を実行していきました。
C:¥Program Files¥Adobe
のアクセス権設定実施した結果「OBS Studio 25.0.8」というソフトウェアのアンインストールで解消しました。今回は各実施内容について説明していきます。
一部手順については下記の公式ページを参照しました。
Creative Cloud デスクトップアプリケーションが起動後すぐに終了する
C:¥Program Files¥Adobe
のアクセス権設定該当フォルダのアクセス権設定を行います。手順は最初に挙げた公式ページのものを引用します。
- Adobe フォルダーを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
- 「セキュリティ」タブをクリックして、アクセス許可を設定します。
- Administrators:フルコントロール
- System:フルコントロール
- 「詳細設定」をクリックします。User Account Control(UAC)の昇格のプロンプトが表示された場合は承認します。
- 「所有者」タブをクリックし、「Administrators」を選択し、「編集」をクリックします。
- 「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」を選択します。「適用」をクリックして、「OK」をクリックします。
- 「アクセス許可」タブをクリックして、「アクセス許可の変更」をクリックします。
- 「子オブジェクトのアクセス許可すべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可で置き換える」を選択します。「OK」をクリックして「はい」をクリックします。
- 「OK」をクリックし、Windows セキュリティダイアログボックスで再度「OK」をクリックします。「OK」をクリックしてセキュリティの詳細設定ダイアログボックスを閉じます。
該当フォルダの所有権をSystemからAdministratorへ移行しました。
Creative Cloudの再インストールを行いました。
Creative Cloudのアンインストールのためには、既存のCreative Cloud製品を全てアンインストールする必要があります。今回は10以上の製品のアンインストールが必要で、原因も不明のエラーだったため、Adobe側から提供されている専用のアンインストールツールである「Creative Cloud Cleaner Tool」を利用しました。
▼Creative Cloud Cleaner Toolの解説ページ▼
https://helpx.adobe.com/jp/creative-cloud/kb/cc-cleaner-tool-installation-problems.html
さらに残存するAdobe関連のフォルダも全削除を行いました。具体的には下記のフォルダの中身を一旦削除しました。
C:\\Program Files\\Adobe
C:\\Program Files (x86)\\Adobe
症状の絞り込みを行うため、Windowsをセーフモードで起動しての検証も行いました。セーフモードではWindowsを既定の設定で起動し、デバイスドライバも必要最小限しか起動されません。そのため設定面でのエラーの切り分けが行なえます。
▼セーフモードの解説ページ▼
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-で-pc-をセーフ-モードで起動する-92c27cff-db89-8644-1ce4-b3e5e56fe234#WindowsVersion=Windows_10
認証関連のエラーの可能性もあったため、認証用のキャッシュファイルの削除も行いました。
C:\\ProgramData\\Adobe\\SLStore
C:\\Program Files (x86)\\Common Files\\Adobe\\SLCache
関連するアプリケーションを一つずつアンインストールしていきました。その中に「OBS Studio」というアプリケーションがありました。
▼OBS STUDIO▼
録画・生放送用のソフトウェアですが、こちらをアンインストールする事でCreative Cloudが起動するようになりました。