Creative Cloud製品は、デザイン業務に携わる方であれば必須のソフトだと思います。そしてバージョン間の互換性を保つため、会社によっては製品のバージョンを固定して制作を行っている事があるでしょう。
そんな中で、バージョン「Creative Suite 6」と「Creative Cloud サブスクリプションの最初のバージョン(10年以上前のソフトウェア)」について、サポートが停止されるとアナウンスがありました。
「 Creative Suite 6および Creative Cloud サブスクリプションの最初のバージョン(10年以上前のソフトウェア)をご利用のお客様へ:ログインサポート終了のお知らせ」について
CS6やCreative Cloudの古い製品は、別会社のソフトウェアに対して著作権侵害を行っており、訴訟を受けていたようです。
そのため古いバージョンの利用を続けていた場合、訴訟リスクがあるという事がAdobeライセンスの管理者に対し通知されております。
しかしこれらのバージョンに対し、強制的に利用をできなくなるような措置はこれまで取られておりませんでした。この時点ではソフトウェアの利用が「リスクのある」ものであっても、「利用が不可能になる」ものではなかったわけです。
そのためCreative Cloudのライセンスやシリアル番号を保有していれば、これらのソフトウェアは利用を継続できる状態になっていました。
今回はこれまでの「非推奨」というニュアンスではなく、利用自体ができなくなります。
対象のバージョンをサブスクリプションで利用していた場合、ログイン自体ができなくなります。認証が通らないので、ソフトウェアの利用もできなくなります。
シリアル番号での認証を行っている場合、同端末での継続しての利用はできるようです。しかし再インストール・再認証はできなくなるので、対象のPCが壊れたら利用も終了という事になります。
今回の処置の理由としては、セキュリティ上の問題があるためという回答が出ております。
本記事は2022年12月時点のものですが、進捗があればアナウンスのページの内容が更新されるという事です。